American Gaming Association (AGA)の統計によると、米国コマーシャルカジノ産業の2024年通期ゲーミング収益(GGR)は前年比7.5%増の719.2億ドル(約11兆3,460億円)で、コロナ禍以降4年連続して過去最高を更新した。※ゲーミング収益(GGR)はパチンコ産業の「粗利」に相当する。

また、National Indian Gaming Commissionによると、トライバルカジノ(ネイティブアメリカン部族が運営するカジノ)の収益は1150億ドル(約18兆1,365億9,855万円)に到達した見込み。

コマーシャルカジノの収益をセクター別に見ると、オンラインゲーミングの成長は目覚ましくGGRの30%を占めるまでになった。とはいえ、ランドベースカジノの対面ゲーミングが産業の根幹であることに変わりはない。
収益の約7割を占めるランドベースカジノは前年比0.82%増の497.8億ドル。州レベルで見るとコマーシャルカジノを合法化している27の州のうち12の州で、ランドベースカジノのGGRが過去最高を記録した。このうちスロットマシン収益は同1.6%増の360.6億ドル、テーブルゲーム収益は同1.7%減の101.4億ドル、その他が35.8億ドルだった。
スポーツベッティングは同25.4%増の137.1億ドル、iGaming(オンラインカジノ)は同28.7%増の84.1億ドル。

コマーシャルゲーミング産業は昨年、ゲーミング税として各州および地方政府に推定156.6億ドル(前年比8.5%増)を納税した。これら納税額は、連邦政府への年会費やスポーツベッティング物品税の支払いは含まれていない。また、事業者の所得税、売上税、給与税、各種法人税など数十億ドル以上の税金は含まれていない。